独特の世界観とデザインが特徴的で「経験」という言葉を売りにしているのが、検証サイトから口コミまで捏造していると噂の『競艇道場』だ。こだわりを持っているのはよく分かるが字体も特殊なため、とにかく読みにくい。競艇道場は果たして悪徳予想サイトなのだろうか?早速検証してみよう。
競艇道場は悪質な予想サイトか?サイトを徹底検証
競艇道場がドメインを取得したのは「2021年5月20日」だ。いかにも歴史あるサイトのように謳っているが、比較的新しくできた予想サイトである。
「特定商取引法に基づく表記」に記載されている住所を調べてみると、新宿にあるバーチャルオフィスがヒット。経験を売りにしているサイトだが、運営会社を「運営事務局」と記載する部分やバーチャルオフィスを利用する点も悪徳予想サイトから学んだ経験なのだろうか?
法人データバンクで調べてみても、競艇道場運営事務局という会社名は見つからない。以前は運営会社を
「株式会社MoC」と表記しており、東京都豊島区の住所を記載していたようだ。
株式会社MoCと東京都豊島区の住所と言えば、悪評名高い「リーダーシップ」に記載されている情報と一緒である。同グループを疑われて運営会社や住所を変更したのだろうが、証拠が残っている以上同じ運営が新しく作成した悪徳予想サイトと考えて間違いないだろう。
【最新】何が起こった?ドメイン変更の理由を検証
2022年12月21日に複数のサイトで同時にアクセスできなくなった。競艇道場も以下のようにまったくサイトに入れない。
このような現象が起きたのは競艇道場だけでなく、以下の5サイトである。
ドメイン変更サイト
・競艇道場
・リーダーシップ
・競艇サラリーマン
・ボートパイレーツ
・船の時代
他のサイトからは「サーバーの不具合」という案内が届いていたのだが、競艇道場からは何も連絡がきていない。ちなみにサーバーの不具合ではなく、それぞれがドメインを変更していた。
共通して「.org」というドメインに変更されていたので、試しに「https://kyouteidoujyou.org/」でアクセスしてみる。やはりアクセスできるようになったため、上記のサイトは同じグループと考えて間違いないだろう。
新しいURLにアクセスすると、下記のように新規会員の募集を一時的に停止していると書かれていた。今までにこのようなことはなかったので、何らかの問題が発生している可能性が高い。
実質サイトが休止している状態だが、閉鎖に追い込まれるのも時間の問題だろう。
競艇道場のトップページを検証
競艇道場は全体的に黒い背景を使用しており、サイト名を見ない限り競艇予想サイトとは想像しにくい。他のサイトとは違った特徴も見られるが、中身は一体どのようなものなのか?
ここで検証する項目は、以下の5つである。
検証ポイント
・非会員ページ
・会員ページ
・競艇道場の提供プラン
・競艇道場の登録方法
・競艇道場の登録特典
独特の雰囲気が漂っている競艇道場のトップページを非会員・会員それぞれのページから見比べていこう。
非会員ページを検証
トップページを開くと真っ黒の背景の中に競艇選手の画像が飛び込んできた。サイトのイメージを崩さないために特殊な字体を使用しているが、読みにくい上に古くさいイメージを感じさせる。
この予想サイトのポイント
・ポイント1:全体的に暗くて競艇予想サイトと分かりにくい
・ポイント2:特殊な字体を使用しているが非常に読みにくい
・ポイント3:経験という文字を繰り返し使用している
・ポイント4:経験と実績という言葉を使用しているだけで根拠は書かれていない
中身を読んでいくと、とにかく「経験」という文字が目立つ。しまいには「データ予想」ではなく「経験予想」と謳っているが、的中率を高めるにはそれなりのデータも必要ではないだろうか?そもそも「経験予想」などという言葉はこの世にない。
ダラダラと長い文章が続いているが、特に根拠と見られる説明はなく「経験」と「実績」のみでユーザーを言いくるめようとしている。これだけ同じような説明が並んでいると、読んでいる方もくどさを感じる人がほとんどだろう。
会員ページを検証
会員ページに移動してみると競艇選手の画像も消えており、もはやただの黒い背景のみになっていた。黒い背景の中にサイト名、各種プランに移動するリンクと直近の的中実績のみ。
特別なコンテンツは用意されておらず、プラン一覧と的中実績、そしてポイント追加ページのみなので、こだわりは一切感じられない。ホームページに詳しい人なら、数分程度で作成できるのではないだろうか?
いくらシックな雰囲気を壊したくないといっても、これではあまりにも手抜きサイトだ。これで予想もハズレてしまえば、どんどん気持ちも暗くなっていくだろう。
競艇初心者が見れば、競艇そのものに「闇金融」のような暗いイメージを抱いてしまってもおかしくない。
競艇道場の提供プランを検証
競艇道場の有料プランは全部で9種類。初回登録時に貰えるポイントで試せるのは「門下生」というお試しプランのみだ。
サイトのイメージを崩さないためだろうが、プラン名もすべて分かりにくい。それぞれのプランについて書かれている説明を読んでも、お得意の「成功」や「感動」などの印象的な二文字ですべてを納得させようとしている。
不定期で開催されるサイト一押しのプラン「道場破り」では、現時点でお伝えできるのは「唯一無二」の一言であると記載されていた。この一言でどういった情報なのか理解できると書いてあるが、まったくの意味不明。
高額プランは目標金額とポイント数が異なるだけで、提供数や点数、投資金額はすべて一緒である。
競艇道場の登録方法
競艇道場に登録するには、サイトの上部と下部に設定されてある登録フォームにアドレスを入力するだけだ。希望のアドレスを入力して「無料会員登録」ボタンをクリックすれば、折り返し本登録へのURLが記載されたメールが届く。
すぐ下に各SNSアカウントでも登録できるフォームが用意されているが、絶対にSNSアカウントで登録してはいけない。アカウントで登録するということは、個人情報を自ら漏らしているようなもの。
タイムラインや更新情報なども閲覧されてしまうので、くれぐれもアカウントで登録しないように注意しよう。信用のないサイトに登録するならYahooメールやGmailなどのフリーアドレスを使用するのが賢明だ。
競艇道場の登録特典
競艇道場に登録すると、すぐに使用できる1万円分のポイントがプレゼントされる。「1pt=100円」の計算なので、実質貰えるポイントは100ptだ。
他にも「手抜き一切なし」の無料情報を提供してくれるらしいが、会員ページが手抜き感満載なのでさほど期待はできない。会員ページに移動すると、一番目立たない場所に「入門」というプランで無料情報が提供されているので見逃さないようチェックしてみよう。
他には特典とみられるような記載は一切見当たらなかったため、競艇道場の特典は上記の2つのみ。競艇道場ならではの特典も用意されていないことから、外見重視で中身にはまったくこだわりがないサイトであることが改めて分かった。
競艇道場の無料予想を検証
競艇道場に登録すると、毎日「入門」というプランで無料情報が提供される。「手抜きは一切なし」「妥協一切なし」と書かれているが、実際のところはどうなのだろうか?
無料予想にしては1点2,000円の買い目となるので、なかなか強気な予想だ。実際に提供された買い目を購入してみたので、早速検証結果をご覧いただこう。
7月15日の無料予想
7月15日に提供された競艇道場の買い目は以下となる。
競艇道場で提供された7月15日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せてチェックしていこう。
A1級選手の3号艇を軸に選んでおり、あとはインコースの1号艇とA2級選手の6号艇が組み込んでくることを予想している。1点2,000円なだけに的中すればどれもなかなかの払い戻しが期待できそうだ。
次にこのレースのオッズについても見ていこう。
このレースのオッズは一番低いところで8.1倍、最大では167.0倍だ。大穴ともなるこの買い目がくれば、無料予想としては上出来の結果となる。
1点2,000円の8点買いなので、投資額は16,000円とやや高め。ただし、的中すれば16,200円から最大334,000円の払い戻しとなるため、投資額も十分に取り返せるだろう。
買い目通りに購入してみたが、実際の結果に落胆してしまった。
確かにB1級選手の4号艇がくることを予想するのは難しかったのだろうが、散々いっていた「経験」と「実績」の言葉が頭をよぎる。経験に自信がないのなら、8点も買い目を提供する必要はない。
無料予想に無駄な投資をしてしまったと考える人も少なくないだろう。
10月20日の無料予想
検証2回目となる10月20日に公開された競艇道場の買い目は以下となる。
競艇道場で提供された10月20日のレースがこちら。このレースの直前情報も一緒に確認していこう。
A1級選手の1号艇と6号艇を軸に選んでおり、実力が上回るレース展開になると予想している。6号艇が1号艇をまくれば、かなり高額な配当も期待できそうだ。
次にこのレースのオッズについて見ていこう。
このレースのオッズは一番低いところで9.1倍、最大では146.1倍だ。6号艇を絡めているため、全体的にオッズも高い。
点数は1点2,000円なので、8点で16,000円。的中すれば18,200円から最大292,200円の払い戻しが期待できる。予想通りの展開となれば、無料予想とは思えない結果が得られるだろう。
期待に胸を躍らせながら賭けてみた結果はご覧の通り。
最後にまくってきたのは、予想外の5号艇だった。経験と実績では、この展開は予想できなかったのだろうか?
何度も繰り返すが、自信がないなら点数を増やさないでほしい。無料予想とはいえ、会員はこの点数と買い目を信じて投資しているのだ。
2回に渡って検証してきたが、無料予想で既に32,000円もロスしている。無料予想だけでかなり損してしまっている人も少なくないだろう。
このような結果では、とても怖くて有料プランに手を出す気にもなれない。
12月6日の無料予想
前回の検証からしばらく時間が空いているが、予想の質に何か変わりは見られたのだろうか?12月6日に公開された競艇道場の買い目は以下となる。
競艇道場で提供された12月6日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せてご覧いただこう。
無難にA1級選手の1号艇を軸に選んでいるが、2着には2号艇と5号艇がくると予想している。予想を見る限り、インコース有利の展開になると読んでいるようだ。堅実予想ではなく、独自の見解で予想を提供しているに違いない。
次にこのレースのオッズについて見てみよう。
このレースのオッズは一番低いところで23.6倍、最大では98.8倍だ。全体的にオッズが高いため、高配当も決して夢ではない。
点数は1点2,000円なので、8点で16,000円。的中すれば47,200円から最大197,600円の払い戻しが期待できる。当たれば大きいが投資金額が高いので、外れればユーザーの不満も募ってしまうだろう。
ユーザーの期待に応えられるのか?結果はご覧の通り。
予想とは裏腹にインコース有利の展開とはならなかった。見事に1着を制したのは、A2級選手の3号艇である。
結果を見ても経験や実績はどこにも活かされていない。そろそろ経験や実績に頼らず、リアルな情報を重視した方がよいのではないだろうか?
またしても16,000円という投資金を無駄にしてしまった。無料予想だけでかなりロスをしてしまったユーザーも多いだろう。
1月10日の無料予想
2023年に入って無料予想の質に何か変化はあっただろうか?1月10日に公開された競艇道場の買い目は以下となる。
競艇道場で提供された1月10日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せて確認していこう。
実力派の選手が揃ったレースだが、その中でも競艇道場はインコースの1号艇を軸に選んでいる。2着は3号艇と6号艇で固めているが、見解は一切公表されていない。今回も独自の見解で予想を提供しているようだ。
次にこのレースのオッズについて見ていこう。
このレースのオッズは一番低いところで29.4倍、最大では116.0倍だ。無料予想のわりには全体的にオッズが高い。
点数は1点2,000円なので、8点で16,000円。的中すれば58,800円から最大232,000円の払い戻しが期待できる。2023年早々にこれだけの配当が得られれば、ユーザーもかなり満足できるだろう。
今年こそは的中する喜びを体感できるのか?結果はご覧の通り。
軸に選んだ1号艇は、3着以内にも入らなかった。1着を制したのは、さほど注目されていなかった2号艇である。
結果的には102.2倍の高配当だったので、悔やんでいるユーザーも多かったに違いない。16,000円も無駄にするくらいなら、自分で予想した方が遥かにマシだといえるだろう。
競艇道場の的中実績を検証
競艇道場では非会員・会員ページともに直近の的中実績が並んでいる。どれも優秀な成績ばかりが並んでいるが、これらは本物の的中実績なのだろうか?
直近だけでなく過去のデータをさかのぼっていくと、あり得ない「売上独占」のデータも発見された。既に捏造の可能性も高いが、早速競艇道場の的中実績について検証していこう。
的中実績の整合性
競艇道場の会員ページに移行すると、的中実績のコンテンツが閲覧できるようになる。過去にさかのぼっても直近5日以内のデータしか閲覧できない。
これでは本当の的中実績か検証できないので、あらゆる口コミを探してみた。すると、過去3月2日のレースにおける的中実績にて不審な点を発見!
全体の舟券売り上げに対して、競艇道場の有料プランで的中させた人数が約76%にあたる計算となる。さらに利益として引かれる25%のテラ銭を考えると全体の舟券売り上げを超える数字となるのだ。
これは運営側が捏造したとしか考えられない。高額プランの優秀な成績を載せたいがために、運営側はその日の舟券売り上げにまで目が届かなかったのだろう。
まとめ
競艇道場をくまなく検証してみたが以前の運営情報が悪徳グループと一致している点、過去の的中実績を捏造していることから見ても悪徳予想サイトで間違いないだろう。他の予想サイトに比べて優良と書かれている検証サイトや口コミが多いのも逆に怪しい。
中には競艇道場だけを検証しているサイトもあり、運営側の必死さが窺える。捏造に時間をかけているのなら、もう少し会員ページに力を入れてほしいところだ。
「経験」「実績」「感動」などの印象に残る二文字だけですべてを誤魔化すようなサイトには特に注意していただきたい。本物の優良サイトを探すなら、根拠がしっかり書かれているサイトを見つけよう。