一見すると他の競艇予想サイトと変わらない作りなのが、競艇投資をモチーフにしている『ボートクロニクル』だ。よくよく見ていくと、何だか見たことのあるフレーズが並んでいる。大型悪徳グループサイトの一味と噂されているが、真相はどうなのだろうか?早速ボートクロニクルについて、詳しく検証していこう。
ボートクロニクルは悪質予想サイトか?サイトを徹底検証
ボートクロニクルは「2021年9月27日」にドメインを取得している比較的新しい予想サイトだ。運営会社は悪徳予想サイトによく見られる「運営事務局」表記。
もちろん法人登記されておらず、さらに住所を調べてみると渋谷のオープンオフィスがヒットする。オープンオフィスとは本来1人や2人で仕事する個室のようなレンタルオフィスなので、大人数で運営している可能性は極めて低いだろう。
さらにIPアドレスを調べてみると
「シックスボート」というサイトと同一IPであった。この他にも
競艇神風や
競艇チャンピオンなど、
合計20サイト以上と同じグループである可能性が判明。
どれも悪徳予想サイトとして名高いサイトばかりなので、ボートクロニクルも大型悪徳グループの一味であると考えて間違いないだろう。ちなみに電話番号の一部もグループサイトと同じであることが判明しており、固定電話ではなく「転送サービス」を利用していることが考えられる。
ボートクロニクルのトップページを検証
ボートクロニクルのトップページには、とにかく他で見たことのあるような文章ばかりが目立っている。「競艇投資」から始まり「非常に精度の高い予想」まで、聞いたことのあるフレーズばかりだ。
オリジナリティの乏しさが気になるが、非会員・会員では何か大きな違いがあるのだろうか?早速それぞれのページを検証してみよう。
非会員ページを検証
ボートクロニクルのサイトを開くと、まずありきたりな競艇選手の画像が目に飛び込んでくる。その上には「誰でも楽して稼げる投資方法」と、どこかで聞いたことのあるようなフレーズが記載されていた。
サイト全体の色使いには統一感がなく、決してデザイン性が高いとはいえない。内容もとにかく予想のプロが、一般の方では手の届かない予想を提供してくれるとのこと。
この予想サイトのポイント
・ポイント1:ありきたりな画像を使用
・ポイント2:全体的に聞いたことのあるようなフレーズばかりが並んでいる
・ポイント3:オリジナリティがまったく感じられない
・ポイント4:他サイトのコピペ感が満載
「現地予想」や「元レーサー・記者などとの太いパイプ」など、とにかくオリジナリティが感じられないサイトだ。大型悪徳グループの一味であるだけに、既に実在しているサイトからコピペしまくったことが予想される。
コピペ感満載だが、せめて予想だけは使い回ししないでいただきたい。
会員ページを検証
会員ページに移動してみると、さらにオリジナリティのなさが目立っていた。安っぽい画像を背景に必要最低限のコンテンツが並んでいるのみ。
これをシンプルで使いやすいと捉えるか、退屈なサイトと捉えるかは会員様次第である。各種有料プランについても特別な説明は一切書かれていない。
的中実績も並んでいるがプラン名とレース名、そして配当金のみなので、信用性は極めて低いと言えるだろう。他の予想サイトの使える部分を寄せ集めて簡易的に作られたサイトそのものだ。
素材さえあれば1日も掛からない程度で作れてしまいそうなサイトだが、この超シンプル構成の予想サイトにどれだけの人が登録するのか、ある意味見ものと言えるかもしれない。
ボートクロニクルの提供プランを検証
ボートクロニクルでは全部で8種類の有料プランが用意されている。初回登録時に貰えるポイントで参加できるのは、お試しプランの「スターターA」のみ。
一番高い「ロイヤル」プランは5,000ptとかなり高額な料金設定だが、その説明書きに度肝を抜かれた。詳細については「完全極秘」だが、全プランの中で最高のプランであると断言されているのみ。
その下には招待された会員様にのみ詳細を伝えると書いてあるので、後からこのプランに関する案内が次々に送られてくることは確定で間違いないだろう。「あなただけに」といった特別感を演出してくるに違いない。
詳しい説明が書かれていない割には、全体的に高額なプランが多い予想サイトである。
ボートクロニクルの登録方法
ボートクロニクルへの登録方法も他の予想サイトとはまったく変わらない。上部と下部に設置されている無料登録フォームに希望のアドレスを入力するのみ。
そのまま無料登録ボタンをクリックすれば、折り返し本登録へのURLが記載されている案内メールが届く。記載されているURLをクリックすれば本登録完了だ。
記載されている通り、icloudのアドレスは使用できないので注意しよう。ここまでの記載方法も他の予想サイトで見たことがある。
何もかもがコピペ感満載のサイトなので、他サイトでアドレスを使い回しされる可能性は非常に高い。登録するなら必ずYahooやGmailなどのフリーアドレスを使用した方が賢明と言えそうだ。
ボートクロニクルの登録特典
ボートクロニクルで初回登録時に貰えるポイントは「100pt」だ。1pt=100円の計算なので、実質1万円のポイントプレゼント。
他にも無料会員特典として無料予想や徹底サポートと書いてあるが、ここで注目すべきは「不的中時のポイント返還保証」である。一部情報のみと書かれているが、会員ページの有料プランの中には一切この特典について触れられていない。
実はこのポイント返還保証のプランは、メールにのみ案内が届く。一番高いロイヤルのプランに匹敵するプランが初回に限り、600ptで利用可能というもの。
あくまでも運営側が初回の課金を狙って送ってくるプランにのみ有効となる特典なので、騙されないように注意しよう。
ボートクロニクルの無料予想を検証
ボートクロニクルでは、平日の営業日のみ毎日無料予想を公開している。「有料情報とは違い高配当は狙いません」と早速布石を打っているが、予想さえ的中すれば何も問題はない。
サイトへの信頼性さえ高まれば満足なのだが、果たして予想は的中するのだろうか?実際にボートクロニクルの買い目を購入して無料予想を検証してみよう。
7月6日の無料予想
7月6日に公開されたボートクロニクルの買い目は以下の通りだ。
公開された買い目に対して実際に行われた7月6日のレースがこちら。このレースの直前情報も一緒にご覧いただこう。
A1級選手の4号艇ではなくインコースの1号艇を軸に選んだようだ。選手の実力よりも無難なインコース有利な展開がくると予想したらしい。
では次にこのレースのオッズについても見ていこう。
このレースのオッズは一番低いところで5.9倍、最大でも13.7倍だ。最初から高配当は狙っていないと宣言しているので、ここは是が非でも的中させてほしいところ。
点数は1点2,000円なので、5点で10,000円。的中すれば11,800円から27,400円の払い戻しが期待できる。一番低いオッズでもマイナスにならないよう計算されているらしい。
サイトの信用には繋がったのか?気になる結果はこちら。
ボートクロニクルが予想したインコース有利の展開ではなかった。やはりA1級選手である4号艇の実力は本物だったのだろう。
全ての競艇場に現地調査員を派遣していると書かれていたが、調査員は何を見ていたのか?コピペだらけのサイトは、予想まで他サイトのコピペだったのかもしれない。
10月20日の無料予想
2回目の検証となる10月20日に公開されたボートクロニクルの買い目は以下となる。
ボートクロニクルで提供された10月20日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せてチェックしていこう。
A1級選手の1号艇を軸に選んでおり、大きく外すことのないよう買い目を提供しているようだ。全体的にインコースが有利となるレース展開になると読んでいる。点数を絞って1点に賭ける投資金額を増やしているため、一番低いオッズでもマイナスにはならない。
次にこのレースのオッズについて見てみよう。
このレースのオッズは一番低いところで8.6倍、最大では23.1倍だ。確実な的中を重視しているため、高配当は狙っていない。
点数は1点2,000円なので、5点で10,000円。的中すれば17,200円から最大46,200円の払い戻しが期待できる。無料予想でこの払い戻しであれば、サイトの信用性にも十分に繋がるだろう。
期待が高まる結果はご覧の通り。
軸選びは問題なかったが、予想とは反して実力が上回るレース展開となってしまった。ここでもボートクロニクルの調査員は、5号艇の実力を読み取ることができなかったのだろうか?
2回に渡って無料予想を検証してきたが、無難な予想ばかりでまったくリアルな情報が活かされていない。これでは全国に現地調査員を派遣している意味もまったくないだろう。
トップページに書かれている「精度の高い予想」は、当分期待できなそうだ。
12月5日の無料予想
続いては12月の検証だ。前回の検証から少し時間が経っているが、予想の質は変わったのだろうか?12月5日に公開されたボートクロニクルの買い目は以下となる。
ボートクロニクルで提供された12月5日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せて確認していこう。
ボートクロニクルが軸に選んでいるのは、1号艇と4号艇だ。A2級選手の2号艇や5号艇にはさほど注目していないようだが、どのような見解で選んだのか気になる。
次にこのレースのオッズについて見てみよう。
このレースのオッズは一番低いところで8.9倍、最大では10.3倍だ。無料予想ということもあり、高配当は狙っていない。
点数は1点2,000円なので、5点で10,000円。的中すれば17,800円から最大20,600円の払い戻しが期待できる。1点に賭ける金額が高いので、無料予想としては十分な結果が得られるだろう。
今度こそ的中となるのか?結果はご覧の通り。
軸選びはまあまあだったが、実際に的中には至らなかった。全国に現地調査員を派遣しているわりには、5号艇の動きを読み取れていない。
人気や直前情報のみで予想をするなら、素人でも簡単にできる。ユーザーも精度の高い予想に期待しているからこそ、ボートクロニクルを利用しているのではないだろうか?
この程度の予想であれば、サイトを離れてしまう人も少なくないだろう。
1月7日の無料予想
新しい年を迎えたが、予想の質に変化はあっただろうか?1月7日に公開されたボートクロニクルの買い目は以下となる。
ボートクロニクルで提供された1月7日のレースがこちら。このレースの直前情報も併せてご覧いただこう。
A1級選手の2号艇を軸に選んでおり、インコースよりも実力が上回るレース展開になると予想しているようだ。他の選手は実力に差がないため、2着3着の予想には迷いがあるように見える。直前情報だけでは、とてもレースの展開を読み取れない。
次にこのレースのオッズについて見ていこう。
このレースのオッズは一番低いところで6.1倍、最大では25.5倍だ。点数を絞っているため、一番低いオッズでもマイナスにはならない。
点数は1点2,000円なので、5点で10,000円。的中すれば12,200円から最大51,000円の払い戻しが期待できる。このレースを的中させられれば、現地調査員を派遣している成果を立証できるだろう。
見事に的中となるのか?結果はご覧の通り。
軸選びは間違っていなかったものの、今回も的中には至らなかった。次に注目していた1号艇は、3着以内にも入っていない。
ここまでくると本当に現地調査員を派遣しているのか疑問を感じる。仮に本当ならスタッフを全員入れ替えた方がよいだろう。
ボートクロニクルの的中実績を検証
ボートクロニクルでは非会員・会員ページともに的中実績を載せている。サイトの構成から書かれている内容までコピペ感満載だったが、的中実績もどこかのコピペなのだろうか?
毎日のように好成績が載せられている時点でかなり捏造している可能性は高い。同グループサイトと比較しながら、早速的中実績を検証していこう。
的中実績の整合性
ボートクロニクルの会員になると、約10日分の的中実績が閲覧できるようになる。それ以前の実績は削除されてしまっているので、一切閲覧することはできない。
10日間で的中していなかったのはたった1日。どの有料プランもまんべんなく好成績をあげていた。
1つ1つの的中実績を見ていくとすべて合計された配当金が書かれているため、何レース目でどの買い目が的中したのかはまったくの不明。この書き方はボートクロニクルの黒幕ともいえる同グループサイトとよく似ている。
これだけ手抜き感を出されては、捏造を疑われても仕方がないだろう。日付と大まかなレース範囲、そして総合的に獲得した配当金を公開するだけなら誰でもできることだ。
まとめ
ボートクロニクルを詳しく検証してきたが、同じ悪徳グループサイトのコピペサイトである可能性が高かった。書かれている内容の薄さから、簡易的に使える文章をコピペして作られたのだろう。
やはりコピペ感満載のサイトは、利用していてもまったく楽しさを感じられない。オリジナリティが欠けているサイトには、魅力そのものが欠けてしまっている。
予想サイトを利用して競艇で稼ぎたいと考えるなら、オリジナリティある楽しい予想サイトを利用しよう。